少ない予算で省エネを目指します。 | |
■このサイトの目的 古くなって音がするようになった蛍光灯器具、これをグロー式からインバータ式に「少ない予算」で交換する手順を書きます。 ■説明 スタータ型(グロー式=グローランプの有るタイプ)の蛍光灯器具は10年程度で中の安定器という部品が劣化して音(ビーとかブーとか唸り音)がするようになります。そんな時はインバーター方式に変えてしまうのがお勧めです。また、企業や家庭の省エネ対策としても蛍光灯をグロー式からインバーター式に変えるのはとても効果的です。 インバーター式にするには蛍光灯器具ごと変えてしまう方法と、中の安定器という部品を交換する方法があります。もし蛍光灯器具がいわゆる「逆富士型」という一般的なものなら蛍光灯器具ごと換えてしまう方が費用は安く済みます。しかしエコを追求したい人は中の安定器だけを交換する方が地球にやさしいと言えるので、その方法も載せています。 また最近ではLED蛍光灯も人気です。LED蛍光灯自体がとても安くなってきたので、興味のある方はこちらもご覧ください。 →蛍光灯をLEDに交換 ■目次(このページ内で下へジャンプします) 1.安定器と部品の準備 2.照明器具購入の場合 3.安定器交換方法 4.最後に |
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照明の電力使用率と照明器具別使用電力をグラフにしました。 |
1.安定器と部品の準備 | ||||||||||||||||||||||||
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安定器を交換する場合は、まず部品を入手します。 主に安定器ユニットと配線用電線などです。 自分の場合、安定器は写真のもの(インバータユニット)を秋葉原の秋月電子通商さんで見つけました。 安定器は他の店だとミツワデンキなどにもあったようです。ネット販売はしてるかどうかはわかりません。他にも秋葉原かネットで探せば見つかると思います。 配線用電線については電線と熱圧縮チューブとスリープをオヤイデ電気で購入。これらは秋葉原でなくてもホームセンターなどで見つかると思います。 下に楽天で安定器を購入する場合のリンクを貼りました。 自分の場合は秋葉原で安い安定器を自己責任で購入しましたが、人に勧めるとなるとちゃんとした部品の購入を勧めます。 また、長い時間使わない場所の照明は値段の安いスタータ形(グロー式)でも良いと思います。 |
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その他、 検索してみて ください。→ |
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2.照明器具購入の場合 | ||||||||||||||
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もし取り替える照明器具が左の写真のようないわゆる「逆富士型」のものなら安定器を交換するより器具ごと購入したほうが手間を考えると安いのが現状です。 この場合も当サイトではインバータのものを推薦します。それは省エネだけでなく、最近はインバータ器具がとても安くなったからです。 左は楽天で最安値のショップを調べたところ出てきた、ヒロ電材の商品リンクです。(2012年3月調べ) ここで気になるのは送料ですが、左の商品をこのショップで購入する場合、送料は本州・四国が¥800で北海道・沖縄が¥1,000です。しかも2万円以上で送料無料、2万円以下の場合はいくつ買っても送料は1つ分(¥800または¥1,000)です。 自分も近所のホームセンターで見ましたが、送料を含めても ホームセンターより安いのでお勧めです。 |
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こちらは20Wの照明器具です。点灯している時間が短い場所であればグロー式(スタータ形)のものでも照明器具の価格が安くて魅力的なのでコストパフォーマンスは優れていると思います。 左はそれぞれの商品で楽天で最安値のショップを貼り付けました。 送料はリンク先のページで確認してください。 20W1灯インバータの照明器具で東芝製のものもありましたが価格が4千円以上したので表からは除外しました。 東芝照明器具20W1灯インバータ FHT-21307N-PH9 20W2灯インバータというのも製品自体が少なく、おそらくあまり売れないものなので価格は高めです。 |
3.安定器交換方法 | |
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3-1.配線図 ここから安定器交換の手順を書きます。 照明器具ごと購入した場合は器具の取り外しと取り付けのところだけを参考にしてください。 左は自分が購入した安定器です。安定器を購入すると、説明書か本体シールに配線図が載っています。 これはリード線を差し込むタイプで差込口にも番号が書いてあるので、間違えなければ迷うことはないと思います。 |
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3-2.照明器具 問題のグロー式照明灯器具です。 寿命のようで点灯してしばらくするとビービーと音がします。 天井の汚れは見なかったことにしてください。 |
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3-3.カバーを外す 蛍光管とカバーを外します。ここまではドライバーも不要です。 蛍光灯器具を外す前にブレーカーを落としておきましょう。 同じ蛍光灯器具を付ける場合はネジ穴の位置と方向をマジックで書いておくと再度付ける時に便利です。 |
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3-4.蛍光灯器具を外す 蛍光灯器具を天井から下ろします。 写真の蛍光灯器具はグロー式の安定器が2つ付いています。 |
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3-5.安定器を外す 問題の安定器を外します。この場合、配線は安定器の近くで切断します。 グロー式の安定器を付ける場合には、配線はこのままで安定器のみ交換で済みます。 インバータ式の安定器を付ける場合には、グローランプは不要になるので、その部分の配線も不要になります。 |
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3-6.電線つなぎ(1) リード線(配線)をつなぐには熱圧縮チューブとスリープを使います。 スリープは写真の銀色の筒、熱圧縮チューブは黒い筒です。両方ともホームセンターで購入できます。 |
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3-7.電線つなぎ(2) スリープの中に皮を剥いたリード線を入れて電工ペンチで潰します。熱圧縮チューブはその上に被せます。 |
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3-8.電線つなぎ(3) 熱圧縮チューブを半田ゴテなどで温めると縮むので、それで密着させます。 ホームセンターではこれとは違うタイプの結線グッズもあります。そこに売っている物を使えばよいでしょう。特にこのタイプにこだわりはありません。 |
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3-9.インバータユニットの固定 必要に応じて、本体にドリルでネジ穴を開けてインバータユニットを固定します。 配線はそれぞれ必要な長さにしておきます。 |
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3-10.配線(装着)終了 インバータユニットへは剥いたリード線を差し込むだけです。 あとは電線がぶらぶらしないようにテーピングします。 |
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3-11.天井に取り付け 外した時と逆の手順で取り付けます。 |
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3-12.点灯 カバーと蛍光管を付け、ブレーカーを戻して終了です。 インバータにすると、スイッチ入れると一瞬で点灯します。 グローランプは不要なのでグローランプの穴はそのままです。 |
4.最後に | |
上の作業は感電や漏電などの危険が伴います。 場合によっては電気工事士の資格が必要です。 本サイトは情報提供だけの目的なので、その責任の一切を放棄します。 |